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いつでも、選んだり、オーダーしたりできる“江戸小紋”

1.江戸小紋とは


1.江戸小紋とは

Q:

江戸小紋とはどのような着物のことですか?


  

微細な柄のかもしだす伝統美
 近くに寄ってみないとわからないほどの微塵の柄を型紙で染めた「型染め」の着物を『江戸小紋』といいます。
 基本は一色染めで遠目には無地と見間違うほどの細かい柄が染められています。
 細かい柄ほど「型紙」を彫るのも染めるのも難しく、技の粋を集めた微塵の江戸小紋は息を飲むほど美しいと言われています。

単彩の美しさ
 江戸小紋は基本は単色で、目色の「白」と「地色」との鮮やかなコントラストが見せ場です。
 江戸小紋という名称は、京都などの多彩色の小紋と区別するために昭和29年に文化財保護委員会が名付けたものです。
 同じ地色でも、柄の込み具合や、型紙の彫り方の違いにより、見た眼の印象が随分異なります。
 ですので、柄を染めて初めて「色」が決まるという繊細な型染めの着物です。
 昔から「渋み」や「さび」が特徴の江戸小紋ですが、近頃では大変鮮やかな色や豊かな色調など柔軟な色づくりが進んでいます。
 当店ではそうしたご要望に応じて、お客様にお似合いのご要望の色づくりにお応えいたしております。

武士の裃(かみしも)から発展・・・裃小紋
 江戸小紋はもともとは江戸時代の武士の「裃(かみしも」から発達したもので、柄の基本は裃の模様からきています。
 江戸時代には、他の藩との区別を象徴するため、徳川将軍家の「御召十(おめしじゅう)」、紀州徳川家の「極鮫(ごくさめ)」、加賀前田家の「菊菱」など、各藩で「定め柄」を決めてそれぞれの柄を占有していました。
 戦のない平和な江戸時代の武士の間では、より細かい柄を競い合うようになり、武士たちの要望にこたえるため、型を彫る職人も、それを染める職人も相互に切磋琢磨し、極微塵の柄が生み出されました。

町人にも拡大・・・いわれ小紋
 江戸中期には豊かになった町人たちにも小紋を着るようになり、花鳥風月や日々の暮らしを題材にした情緒あふれる柄が無数に生み出されました。

本物の「江戸小紋」
 「型染め」であり、その型紙は伊勢地方でのみつくられていたため「伊勢型紙」といいます。柿渋紙で型地紙をつくり、熟練した職人が技術を駆使して型紙を彫ります。
 そして、技術の高い江戸の染め職人が、防染糊を使いながら型送りという手法でヘラ染めをします。
 本物の江戸小紋は、「型」と「染め」という江戸時代から脈々と続く伝統的技法を現在にも受け継いでつくられている江戸小紋です。
 当店では、「伊勢型紙」を用いて「手で付けた」本物の江戸小紋しか扱っておりません。


☆下記のページでも詳しくご紹介しております。

  「江戸小紋の魅力」  「江戸小紋の職人技」  「江戸小紋の歴史」  「伊勢型紙」


    

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