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伊勢型紙の職人さん


内田 勲 さん



 内田さんは47年間、伊勢型紙の彫り師として仕事を続けておられる職人さんの一人です。
 世襲の多い職人さんの世界ですが、サラリーマンを経験された後に、自らこの世界に飛び込まれたという、しなやかな感性の持ち主です。 


 型紙のふるさとで生まれ育ち、子供のころからこの世界を間近に垣間見てきただけに、無言で無心に型紙を彫り続ける職人の仕事を、「こんな細かくて陰気な仕事には絶対つかない思っていました」とおっしゃいます。
 しかし、20歳を過ぎる頃、実際にこの世界を自ら体感する機会に出会い、心の奥底の琴線が鳴り響いたのかもしれません。はたまた、ふるさと白子に脈脈と継承されてきたDNAが内田さんの人生を導いたのかもしれません。
 6年間の厳しい修行の後に独立され、以後47年、現在は伝統工芸士として第一線で活躍する職人さんとなられました。


 たくさんの女性を包む着物の型を彫ってこられました。染めあがった柄の美しさに魅了されこの仕事を続けてこられ、着物姿の女性を見ると自分が彫った型ではないかと探してしまうとおっしゃいます。

 近年では着物の需要とあいまって型紙の需要も減ってきているため、型紙を額装した美術品や灯りなど、インテリアとして活用されることも増えてきました。それらは間近で職人さんの手業のすばらしさを見ることができ、とても感動的な美術品です。

 でも内田さんは、「私たちは、染めの職人さんが染めるための道具をつくっている」とおっしゃいます。やはり、型紙は染められてこそ本来の価値が生まれるのです。


 いつの日かどこかの町で、内田さんの型で染められたお着物との再会を果たされますよう。どこかの町ですれ違う美しい女性に大切にされていますように。

  
内田さんは「突き彫り」の職人さんです。
突き彫りで使用する「穴板」(左)と、型紙の彫り面(右)

      



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